★実際には本文はタテ書きとなります。「絵本のタイトル」と「メッセージ」はヨコ書きです。
赤字の部分がご希望の通りに変わります。


たっちゃん と ゆきだるまの

ぼうけん


ゆきだるまp.1   さわむら たつやくん へ


   2023年12月24日


  おとうさん と おかあさん より    

ゆきだるまp.2 きたかぜが ほっぺにつめたい 12がつのゆうがた
なごやし ちくさくにある たっちゃんのいえにも
あたたかな あかりが ともりました。
たっちゃんは おとうさん
クリスマスツリーの かざりつけをしています。
わたのゆきを もみのきのはに そっとおいて
クリスマスに
ほんとうのゆきが ふればいいのになと
おもいました。

ゆきだるまp.3 クリスマスイブのあさ。
めをさますと いつもとようすが ちがいます。
カーテンからこぼれる ひかりが まぶしいくらい。
「ゆきがふったんだ!」
たっちゃんは むねが ドキドキしました。
そっと カーテンにちかづいて
いきおいよく ひきあけると
めのまえは ゆめのような しろいせかい……。

ゆきだるまp.4 おかあさん、ゆきがいっぱい つもっているよ。
おとうさん、いっしょに ゆきだるまを つくろうよ」
たっちゃんは いそいで ながぐつをはいて
まっしろにかがやいている にわに
はしりでました。
たっちゃんおとうさん
はじめに ちいさな ゆきのたまを つくって、
それを どんどんころがして おおきくして いきました。

ゆきだるまp.5 おかあさんが つくった
すこし ちいさな ゆきのたまを
たっちゃんおとうさん
たまのうえに のせました。
それから きのえだで かおをつくって
たっちゃんのぼうしと
おとうさんのマフラー、
おかあさんのかわいらしい あかいボタンを
3つ つけると、
おしゃれで やさしそうな
ゆきだるまの できあがりです。

ゆきだるまp.6 そこへ ともだちの たかしくん
あいちゃんと ゆうちゃんが あそびにきました。
ゆきのおしろを つくったり、
ゆきがっせんを したり。
4にんは たのしく あそびました。
ゆうがたになって みんなが かえってしまうと
たっちゃんは ちょっぴり さみしくなりました。
「ゆきだるまさん、いっしょにあそんで!」
そう はなしかけてみると みるみるうちに
ゆきだるまに てとあしが はえてきて、
たちあがって いいました。

ゆきだるまp.7 「ぼくを つくってくれて ありがとう。
おれいに もりの クリスマスパーティーに
しょうたいするよ。さあ、めをつぶって!」
もう いいよ、というこえで めをあけると
そこは もりの どうぶつたちの ひろばでした。
おおきな クリスマスツリーをかこんで
ウサギやキツネ、サルにシカ、キツツキたちが
にぎやかに おどっています。
フクロウのおじさんが とんできて いいました。
たっちゃん、よくきてくださいました。
いっしょに クリスマスを いわいましょう」

ゆきだるまp.8 たっちゃんが どうぶつたちと
ゆかいに あそんでいると
シロクマさんが おもたそうな ふくろを
かついで やってきました。
「サンタさんから プレゼントだよ」
みんな うれしくて おおさわぎで
それぞれの つつみを あけてみました。
リスさんには ながいしっぽを きれいにとかすくし。
クマさんには はちみついりのつぼ。
ウサギさんには なわとびのなわ。

ゆきだるまp.9 ゆきだるまp.10 (左右ともに絵のページです)

ゆきだるまp.11 でもたっちゃんは しょんぼりしています。
だって プレゼントが みあたりません。
「だいじょうぶだよ。たっちゃんのは
もう おうちに とどいているからね」
ゆきだるまが おしえてくれました。
「みんな、よかったね。
サンタさんに おれいにいこうよ!」
ウサギさんが おおきなこえで いいました。
「じゃあ、ぼくが サンタさんのいえに
つれていってあげるよ」

ゆきだるまp.12 ゆきだるまのこたえに
たっちゃんとどうぶつたちは おおよろこびです。
「いいかい? ぼくのうしろに つかまって」
さいしょは たっちゃん
そのあとに リスさんとキツネさん。
つぎつぎに もりじゅうの どうぶつたちが
いちれつに つながって
さあ、しゅっぱつです。

ゆきだるまp.13 たっちゃんたちは すごいスピードで
そらに かがやきはじめた ほしのあいだを
とんでいきます。
あんまり はやく とんだので
おかあさんがつけてくれた
ゆきだるまの あかいボタンが
ながれぼしのように とんでいってしまいました。
サンタさんのいえに つくと
みんなで こえをそろえて いいました。
「サンタさん プレゼント ありがとう」

ゆきだるまp.14 「みんなが よろこんでくれて ほんとによかった。
たっちゃん、よくきたね。あえてうれしいよ」
サンタさんは ニコニコわらいながら
たっちゃんの てをとって いいました。
「おや ゆきだるまくんのボタンが
とれてしまったようだね。
では この あおいボタンを つけてあげよう。
わしは また プレゼントを くばりに
いかなければならん。 みんな げんきでな」

そして クリスマスのひ。
たっちゃんが めざめると
まくらもとに プレゼントが ありました。

ゆきだるまp.15 「あっ! サンタさんが とどけてくれたんだ。
あれ、ゆきだるまさんは?」
たっちゃんが にわに とびでてみると
ゆきだるまは ぽつんと
きのうと おなじところに ありました。
おかあさんがやってきて ゆきだるまをみて
ふしぎそうなかおで いいました。
「おかしいな たしか あかいボタンを
つけたはずなのに……」
ゆきだるまは たっちゃんのほうを そっとみて
いたずらっぽく わらいました。


たっちゃん へ

  〈ご希望のメッセージ〉
    (白紙も可)

  おとうさん と おかあさん より
 (特にご指定がない場合は、絵本の「贈り主」の名前が入ります。変更も可)